2014年11月15日

『Wallenberg症候群』の解答解説。


すっかり秋の装い。

焚火の季節じゃ。


20110120174023e39.jpg


藁にはちょっとしんどいが........





さて、今日は解答解説じゃ。


問107 Wallenberg症候群を起こす病態で正しいのはどれか。2つ選べ。(第46回)
1.橋出血
2.ラクナ梗塞
3.脳動静脈奇形
4.脳底動脈解離
5.内頚動脈閉塞症  


【解答・解説】

前回、話をしたが、Wallenberg症候群(延髄外側症候群)とは、延髄外側に脳梗塞が起きてしまうことで、起こる病気のことじゃ。


脳梗塞なので、まず梗塞を起こさないものを消そう。

1.橋出血は出血。

3.脳動脈奇形も違う。



脳動脈奇形とはなんじゃったか???

5月25日にくも膜下出血の話をしているのじゃが、そこにでてくるぞ。




クモ膜下出血は、若年〜老年まで、まんべんなく起きる。

原因は、年代によってちがうのじゃ。

40〜60歳代は、脳底動脈瘤の破裂

若年は、動静脈奇形の破裂  が多い。

スライド1.JPG





つぎに、

延髄外側にはどんな血管が行っていただろうか?


延髄外側には、椎骨動脈、後下小脳動脈

11小脳の解剖.jpg


5.の内頚動脈は前方から脳に行っているので、内頸動脈閉塞症はちがうな。



スライド1.JPG


よって、正解は2.と4.じゃ。



ラクナ梗塞とは、細かい血管が梗塞を起こしたもの。

延髄の小さな血管が梗塞になって、Wallenberg症候群が起こる可能性がある。



動脈解離じゃが、解離とは、血管壁が、2層にはがれてしまうのもの、それが上下に広がってそこから出ている血管をつぶしてしまうことじゃ。

1小脳の解剖のコピー.png

脳底動脈が解離になり、それが椎骨動脈に広がり、延髄の梗塞になるのじゃな。


正解 2.と 4.




問108 右延髄外側の脳梗塞で認められるのはどれか。(第45回)
1.右顔面の温痛覚障害 
2.右顔面神経麻痺
3.右上斜筋麻痺
4.右片麻痺
5.左小脳性運動失調     


【解答・解説】

右延髄外側の脳梗塞ではWallenberg症候群がおきる。


Wallenberg症候群の症状は??

病側の顔面温痛覚麻痺

対側の頸部以下の温痛覚麻痺

球麻痺


小脳失調  などが起きてくる。


つまり、右延髄外側の脳梗塞では
右側の顔面温痛覚麻痺と左側の頸部以下の温痛覚麻痺 
がおきてくるのじゃな。


正解 1.





さあ。

これでようやく脳幹が終了じゃ。


次は小脳じゃな。





おや?

わら坊じゃ。

どうした?






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わら坊です。

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posted by わらじい at 11:34| Comment(1) | 中枢神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月08日

延髄外側症候群(Wallenberg症候群)


久しぶりの登場、 わらじい。 じゃ。


みな、元気じゃったか?

わらじい。は、すこし風邪ぎみじゃ。




今日は、延髄が原因の病気を一つ。



その名前は、延髄外側症候群

別名 Wallenberg症候群 じゃ。





延髄外側症候群 とは、 延髄に脳梗塞が起きて 起こる病気のことでじゃ。




 
国家試験には、こんな感じで出題されておる。


問107 Wallenberg症候群を起こす病態で正しいのはどれか。2つ選べ。(第46回)
1.橋出血
2.ラクナ梗塞
3.脳動静脈奇形
4.脳底動脈解離
5.内頚動脈閉塞症  


問108 右延髄外側の脳梗塞で認められるのはどれか。(第45回)
1.右顔面の温痛覚障害 
2.右顔面神経麻痺
3.右上斜筋麻痺
4.右片麻痺
5.左小脳性運動失調     



先ほども言ったが、延髄外側症候群(Wallenberg症候群)とは、延髄外側に脳梗塞が起きてしまうことで、起こる病気じゃ。



ところで、 延髄には、どこから血液が行っているのじゃろうか? 




脳の血流は、5月(かなり前じゃな)に伝えたな。



脳には、前方から、総頚動脈から分枝した左右の内頚動脈が、

後方には、左右の椎骨動脈が合流した脳底動脈が脳に行っているのじゃ。



スライド1.JPG

『脳の虫』といったやつじゃ。





あと、小脳の動脈の話を思い出してほしい。


小脳へは3本の動脈が行っている。



上小脳動脈
と、前・後下小脳動脈



上小脳動脈と前下小脳動脈は、脳底動脈から分枝し、後下小脳動脈は椎骨動脈から分枝する。

脳血管.jpg




これらを横から見るとこんな感じになるのじゃな。

小脳の解剖.jpg




これに脳幹の位置を入れてみよう。

11小脳の解剖.jpg



この絵でわかるように、延髄には、椎骨動脈、後下小脳動脈が行っている。


そのほか、椎骨動脈から、前脊髄動脈、後脊髄動脈が行っているんじゃな。



延髄外側症候群(Wallenberg症候群)は、このうち、椎骨動脈後下小脳動脈に閉塞が起きて延髄外側に脳梗塞ができてしまうのじゃ。



症状としては、病側の顔面温痛覚麻痺

対側の頸部以下の温痛覚麻痺

球麻痺


小脳失調  などが起きてくる。




この情報で先ほどの2問をやってみてほしい。





この講義が、多くの人に伝わりますように........


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posted by わらじい at 19:41| Comment(0) | 中枢神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月17日

延髄にはオリーブ核


いよいよ、われわれ、わらの季節じゃ。

straw-230112_640.jpg



今日は、延髄についての補足を一つ。

延髄には、さまざまな神経核が存在する。


神経核とは、神経細胞の細胞体が、あつまったもので、高度な機能を担っているものじゃ。

スライド1.JPG



延髄には、オリーブ核、弓状核、網様核、後索核などがあるのじゃが、 


その中でも、オリーブ核 が重要じゃ。


オリーブ核は、錐体外路の中継核である。


中脳の赤核大脳皮質 から神経線維が入力し、出力線維は小脳に向かう。

1.jpg



延髄にはオリーブと覚えてほしい。


小脳の解剖.jpg









この講義が、多くの人に伝わりますように........


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posted by わらじい at 16:39| Comment(0) | 中枢神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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