すっかり秋の装い。
焚火の季節じゃ。

藁にはちょっとしんどいが........
さて、今日は解答解説じゃ。
問107 Wallenberg症候群を起こす病態で正しいのはどれか。2つ選べ。(第46回)
1.橋出血
2.ラクナ梗塞
3.脳動静脈奇形
4.脳底動脈解離
5.内頚動脈閉塞症
【解答・解説】
前回、話をしたが、Wallenberg症候群(延髄外側症候群)とは、延髄外側に脳梗塞が起きてしまうことで、起こる病気のことじゃ。
脳梗塞なので、まず梗塞を起こさないものを消そう。
1.橋出血は出血。
3.脳動脈奇形も違う。
脳動脈奇形とはなんじゃったか???
5月25日にくも膜下出血の話をしているのじゃが、そこにでてくるぞ。
クモ膜下出血は、若年〜老年まで、まんべんなく起きる。
原因は、年代によってちがうのじゃ。
40〜60歳代は、脳底動脈瘤の破裂
若年は、動静脈奇形の破裂 が多い。
つぎに、
延髄外側にはどんな血管が行っていただろうか?
延髄外側には、椎骨動脈、後下小脳動脈。

5.の内頚動脈は前方から脳に行っているので、内頸動脈閉塞症はちがうな。
よって、正解は2.と4.じゃ。
ラクナ梗塞とは、細かい血管が梗塞を起こしたもの。
延髄の小さな血管が梗塞になって、Wallenberg症候群が起こる可能性がある。
動脈解離じゃが、解離とは、血管壁が、2層にはがれてしまうのもの、それが上下に広がってそこから出ている血管をつぶしてしまうことじゃ。

脳底動脈が解離になり、それが椎骨動脈に広がり、延髄の梗塞になるのじゃな。
正解 2.と 4.
問108 右延髄外側の脳梗塞で認められるのはどれか。(第45回)
1.右顔面の温痛覚障害
2.右顔面神経麻痺
3.右上斜筋麻痺
4.右片麻痺
5.左小脳性運動失調
【解答・解説】
右延髄外側の脳梗塞ではWallenberg症候群がおきる。
Wallenberg症候群の症状は??
病側の顔面温痛覚麻痺と
対側の頸部以下の温痛覚麻痺、
球麻痺、
小脳失調 などが起きてくる。
つまり、右延髄外側の脳梗塞では
右側の顔面温痛覚麻痺と左側の頸部以下の温痛覚麻痺
がおきてくるのじゃな。
正解 1.
さあ。
これでようやく脳幹が終了じゃ。
次は小脳じゃな。
おや?
わら坊じゃ。
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