タッ タッ タッ タッ タッ タッ 。
またまた、登場の
“わら坊” です。
暑いですね。
わらは比較的、風通しがいいのですが、さすがにグッタリです。
今日は、 『高齢者の身体の変化』 について講義をしましょう。
この分野は、実は最近は、毎年、国家試験に出題 されています。
今日の講義で、国家試験、1点ゲットですね。
『高齢者の体の変化』 については、
ずばり、
『基本的に減少(低下)する』
と覚えておけばよいでしょう。
具体的には、
【心機能低下】
心拍出量 減少
左室駆出率 減少
【呼吸機能低下】
動脈血酸素分圧 減少
酸素摂取量 減少
【腎機能低下】
腎血流量 減少
体水分量 減少
【聴覚機能の低下】
高音域の聴力低下
【骨機能の低下】
骨塩量 減少
骨密度 減少
赤血球数 減少
これらは、無理に覚えなくてもよいでしょう。
とにかく 減少する と覚えておけばいいですね。
増加する例外だけ覚えておきましょう。
例外は、
血圧、尿量、残気量、体脂肪率
の4つです。
それぞれ、
末梢血管抵抗・収縮期血圧 上昇
夜間尿量 増加
残気量 増加
体脂肪率 増加
しかしこれらも実はいろいろなものの低下でおきるものですが.......
夜間尿量 増加 ( 腎機能低下 → 再吸収低下)
末梢血管抵抗・収縮期血圧 増加 (血管の柔らかさの低下)
残気量 増加 (呼吸機能の低下)
体脂肪率 増加 (代謝の低下)
そのほか、
消化管機能の低下で、食塊の消化管通過時間が増加する こともありますね..............
それでは、国家試験、解いてみましょうか。
★国家試験をやってみよう
問94 高齢者における変化で誤っているのはどれか.(43回,2008)
@収縮期血圧低下
A腎血流量低下
B心拍出量低下
C赤血球数低下
D体水分量低下
問95 加齢によって増加するのはどれか.(45回,2010)
@夜間尿量
A腰椎骨密度
B左室駆出率
C動脈血酸素分圧
D最大酸素摂取量
問96 高齢者で減少するのはどれか。2つ選べ.(46回,2011)
@心拍出量
A腎血流量
B体脂肪率
C末梢血管抵抗
D機能的残気量
問97 高齢者の身体特徴で誤っているのはどれか.(40回,2005)
@高音域の聴力低下
A肺の残気量減少
B収縮期血圧の上昇
C消化管通過時間の延長
D関節軟骨の変性
問98 高齢者にみられる加齢に伴う変化で誤っているのはどれか.(47回,2012)
@関節軟骨の変性
A高音域の聴力低下
B収縮期血圧の上昇
C唾液分泌量の増加
D食塊の消化管通過時間の延長
問99 生理的老化について誤っているのはどれか.(48回,2013)
@残気量が増加する
A骨塩量が減少する
B水晶体の蛋白変性が起こる
C筋持久力より瞬発力が先に低下する
D低い声より高い声のほうが聞き取りやすい
この講義が、多くの人に伝わりますように........

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