タッ タッ タッ タッ タッ タッ 。
ブラジルの人、聞こえますか〜
久々、登場、
“わら坊” です。
おげんきでしたか?
今日も、内科の話をしていくよ。
栃木県鹿沼市の「ラジオネーム 恋するウサギちゃんさん」からお手紙をもらいましたので、読みます。
「いつも楽しく、聞かせていただいてます。 質問です。 呼吸機能検査についての国家試験問題で、下のような、こまかい名前の定義を覚えていないと解けない問題がありました。 これは全部覚えなければならないのでしょうか?」
どんな問題でしょうか。
問73 誤っているのはどれか.(第42回)
@ 残気量 =全肺気量 一肺活量
A 肺活量 =予備呼気量+最大吸気量
B 予備吸気量 =最大吸気量−1回換気量
C 予備呼気量 =全肺気量 一最大吸気量
D 機能的残気量=予備呼気量+残気量
なるほど、これは確かにすべての名前の定義を覚えていないと解けないですね。
でも、大丈夫。
全く、覚える必要はありませんよ!
というか、うさぎちゃんさん、あなたはもうすでに覚えているので〜す。
呼吸機能検査のこのような問題がでたときは、国家試験会場で、
呼吸機能検査を机上でやってみましょう。
問題用紙の空いているところで、呼吸機能検査をしてみるのです。
まず、5本の線を書きます。
これで検査の始まりです。
検査が始まると、検査のお姉さんにこのように言われます。
「普通に呼吸してくださ〜い」
線の真ん中に、このように書きます。
これは何でしょうか?
いま、やっているのは、普通の呼吸ですね。
だから、これは 『一回換気量』 です。
そして、検査のお姉さんはこう言います。
「では、大きく吸って〜!吸って〜!吸って〜!まだ吸えるでしょ!もっともっと!!」
もう吸えないところまで、息を吸います。
普段、普通に呼吸をしているときは、感じなかったけれど、吸う気になったら、予備にこんなに吸えるんですね。
だから、これは
『予備吸気量』
普段の呼吸から、最大に吸うと、一回換気量とこの予備吸気量を足した量を吸い込むことができるのですね。
だから、この2つを足したもの、一回換気量+予備吸気量は、
『最大吸気量』
そのあと、検査のお姉さんは、こう言います。
「さあ、今度は息をはいて!はいて!はいて!まだ、はけるでしょ!!もっと!もっと!」
普段の呼吸をしているときは、感じなかったけれど、はく気になったら、予備にこんなにはけるんですね。
だから、これは『予備呼気量』
一番吸った時から一番はいた時ときまでを、何というかというと…
そう!
『肺活量』
まとめると、
あれあれ?下に1本、線が残ってしまいましたね。
最初から4本でよかったのかな?
いやいや、この部分が、大切な
『残気量』 です。
どんなに、大きく最大に空気をはいても、人間は肺の中のすべての空気をはきだすことはできないのです。
この、残ってしまった空気量のことを 『残気量』 といいます。
綺麗な空気の田舎で生まれた青年が、
『俺は、都会に出てきてすっかり身も心も都会に染まり、汚れてしまった』
と嘆いていたらこう言ってあげてください。
「大丈夫。非常に量は少ないけれど、あなたは、生まれたところのあの、綺麗な空気を一生、肺の中に持ち続けながら生きているのですよ。」
予備呼気量とこの残気量を合わせたもを、
『機能的残気量』
とよびます。これは覚えなくちゃならないかな。
肺に溜められるすべての空気量=全排気量は、肺活量と残気量を足したものになることは、もうわかりますね。
このように、もし、国家試験で肺活量の問題がでたら、空いているところで、呼吸機能検査をしてみましょう。
そうすると、問題も簡単に解くことができますよ。
『恋するうさぎちゃん』さん、どうですか????
では、やってみましょう!!
問73 誤っているのはどれか.(第42回)
@ 残気量 =全肺気量 一肺活量
A 肺活量 =予備呼気量+最大吸気量
B 予備吸気量 =最大吸気量−1回換気量
C 予備呼気量 =全肺気量 一最大吸気量
D 機能的残気量=予備呼気量+残気量
この講義が、多くの人に伝わりますように........

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