納得して散るのは良い。
とにかく、納得せずに終わることだけは避けて欲しい。
さて、今日も脳神経の作用について話をしていこう。
その前に、
昨日の滑車神経のところで、
『滑車神経は、滑車を使って、目を下外側へ向けさせる。支配筋肉は、上斜筋じゃ。』
と言ったが、 滑車は何? との質問があったので説明しておこう。
滑車とは、これじゃ。

この滑車を介する上斜筋を支配筋とするので、滑車神経と言うのじゃな。
では、残りの神経について話そう。
まずは、12対の最後の2つ、副神経と舌下神経 についてじゃ。
この2つの神経はそれぞれ運動に関わっている と覚えてほしい。
どんな運動かというと、
副神経 は 頚部の運動
舌下神経 は 舌の運動 に関連しているのじゃ。
頸部の運動にかかわる、副神経に支配筋は、胸鎖乳突筋と僧帽筋じゃ。

この2つの筋肉は、副神経で支配されているというわけじゃな。
一方、
舌の運動はすべて舌下神経
がやっているのじゃ。
これであと4つの神経になったな。
舌の運動は、舌下神経。
では、舌の感覚はどこが支配しているのか?
舌には感覚のほかにも、味覚という特殊なものもある。
ここで、”舌”の名前がついてもう一つの神経、舌咽神経の登場じゃ。

舌咽神経は、舌の奥1/3の部分の、味覚と感覚に関連している。

そのほか、唾液の分泌、嚥下運動にもかかわっていたりもするのじゃ。
では、舌の前2/3はどの神経がかかわっているのだろうか?
実は、前2/3は、感覚と味覚で違った神経が関連している。
味覚が顔面神経 で、感覚が三叉神経じゃ。

三叉神経は、舌の前2/3ばかりでなく、顔面の皮膚感覚にも関連している。
顔面全体に広がる三叉神経の走行を考えると納得するかな。

三叉神経は、そのほか、咀嚼筋を支配していたりもする。
咀嚼筋とは、咬筋、側頭筋、内外翼突筋のことじゃ。

まとめると、
三叉神経は、舌前2/3の知覚、顔面の皮膚感覚、咀嚼筋
じゃ。
あとは、舌の前2/3の味覚に関連していた顔面神経について。
”顔面” 神経といっているから、顔面の表情筋に関連している。
唾液と涙液の分泌にも関連していることも押さえておきたいことじゃ。
『顔面の 感覚は三叉神経 運動は顔面神経』
さて、これで11対終わったぞ。
最後は迷走神経じゃ。
もう一息。
この講義が、多くの人に伝わりますように........

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有難うございました!
わらじいは、わら坊と一緒にまだまだ頑張ります。!
>解剖に悩む学生さん
>
>最高にわかりやすかったです!
>有難うございました!
滑車位置は内側側なので
>さん
>
>上斜筋は目を下内側へ向けさせるのでは?
>滑車位置は内側側なので