2014年05月29日

脳出血はCT、脳梗塞はMRI


あまり知られていないが、われわれは家庭菜園などの園芸で活躍している。

このまえ、こんなものを見つけた。

mono88390854-140212-02.jpg


勘弁して欲しい。






今日は、脳血管障害の画像について話そう。


画像とは、CTMRIのことじゃ。




脳血管疾患の画像については、一言、

 CT は、脳出血が得意 で、

 MRI は、脳梗塞が得意 である


コレだけじゃ。



●脳出血の診断には、CTは欠かせない。


●脳梗塞のCTは、慢性期に浮腫が出てくると多少わかるが、

脳梗塞の急性期はCTではわからない



●TIAは、脳への血流が不十分になること で起こるものなので、画像上は全く所見はない のじゃ。


脳血管.jpg




CTで具体的にどのように撮影されるかというと、

脳出血では、出血部位が、高吸収域に認める。

脳梗塞の慢性期では、浮腫や梗塞巣が、低吸収域として認められる。

スライド2.JPG




脳出血のCTは、こんな感じじゃ。

白いところが出血じゃな。

1.jpg
『コメディカルのための画像の見かた X-knowledge』より




脳梗塞の慢性期のCTも見せよう。

わずかに黒くなっているところが、梗塞巣じゃ。

わかりにくいか?

IMAG0003.jpg
『第96回医師国家試験』より。




最後に、脳梗塞の急性期のCTとMRIを見せよう。

左がCTで右がMRIじゃ。

同時期に撮影されたものなんじゃが、CTでは、なかなか判別できんじゃろう。

名称未設定 1.jpg
『コメディカルのための画像の見かた X-knowledge』より





CTは、脳出血が得意で、

MRIは、脳梗塞が得意

なのじゃ。


それでは、関連する国家試験をやってみよう。





★国家試験をやってみよう

問50 CTが最も的確にその病変を描出するのはどれか。(第38回)
1.アルツハイマー病の初期像
2.脳出血の血腫
3.破裂出血していない動脈瘤
4.多発性硬化症の脱髄巣
5.パーキンソン病の黒質病変    



問51 脳血管障害のCT異常所見で誤っているのはどれか。(第40回)
ア.一過性脳虚血発作    低吸収域
イ.脳梗塞(急性期)     高吸収域
ウ.脳梗塞(慢性期)    低吸収域
エ.くも膜下出血      高吸収域
オ.脳出血(急性期)    高吸収域    
1.ア、イ  2.ア、オ  3.イ、ウ  4.ウ、エ  5.エ、オ








この講義が、多くの人に伝わりますように........
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posted by わらじい at 12:35| Comment(0) | 疾患 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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