腰には汚らしい草みたいなものを身につけて。
「お前が、コマッターか」
まんが日本昔話のおじいさんのような声で、そいつが言った。
コマッター????
首をかしげる俺に向かってそのギョロ目はいった。
「脳神経学がわからないと言って、困っているやつじゃろ。わしが脳神経学のポイントをおしえてやろう。」
「おまえは何者?」
恐る恐る話しかけた。
「ああ。わしか。申し送れたが、わしは『藁じい』じゃ。まあそんなことはどうでも良い。とにかくこっちへ来るんだ。」
ちょっとぬるっとした手に導かれて暗闇の中を飛んでいる。
なんだ、ここは?
大きな宇宙のようだ。
そうだ、宇宙なのだ。
いや、宇宙なのか?
わけもわからず、うろたえる俺にそいつは、次から次へ何やら、つぶやき始めた。
『知らない街に来た時には、地図が重要じゃ』

理学療法 ブログランキングへ

作業療法 ブログランキングへ

にほんブログ村

にほんブログ村