2014年03月29日

そいつは、突然やってきた

どの学年も試験前なので、図書室はいっぱいだった。

窓際の個別になった机はもうどれも満員だ。
半分はカバンが置いてあるだけで、だれもいない。
きっと朝来て、場所だけとって、どっかで駄弁っているにちがいない。
そんなカバンを心の中で全部放り投げ、『社会文学』の棚の近くにある大きな机の端に席を確保した。

慣れない図書室に来たのにはワケがある。

明日、脳神経学のテストなのだ。


しかーし!何もやっていいない。まったくこまった。
あまりに単位を落としていると、進級できないかもしれない。やばい。

頑張ろうと思いっていても、何からやっていいのかわからない。
本当、藁をも掴みたい気持ちだが、その藁さえ見つからない。
困った、困った、コマッターだ。

バカなことを言っていないで、とりあえず教科書の1ページ目を開いてみる。
「神経系ではニューロンと呼ばれる神経脂肪が組織を構成する基本である……」


来年からは実習が入るのでようやく楽しくなってきそうなのに。
こんなところで躓いてはいられないと活を入れるも、まったく頭に入ってこない……
これじゃあ、どっかでだべっているやつと同じだ。

しかも、机に座ると、スイッチが入ったように必ず眠くなる。

やらなくちゃいけないといけない時には必ず、襲う睡魔。どうしたらいいのか。



ふわぁ〜〜  ねむ〜い…………











目の前には、大きな目をして、おかしな棒を持った小さな生き物がこっちを見て座っていた。
posted by わらじい at 09:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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