2014年09月26日

脳の幹部、『脳幹』について。


わらで作ったナップザックを見つけた。



『ねこだ』

nekoda3.jpg




わらが太陽の熱をさえぎり弁当が腐るのを防いでくれるそうだ。

すばらしい。





今日は、脳幹の話をしよう。



脳幹は、間脳と脊髄の間に位置し、

中脳、橋、延髄 に分かれている。

間脳.jpg



脳幹は、 「脳の幹部」 と書くように、非常に重要な役目をしているのじゃ。

実は、脳幹はすでに一度勉強している。




脳神経が 脳幹 から出ているのは覚えているじゃろうか。



中脳から、動眼神経、滑車神経

から、三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経

延髄から、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経



嗅神経と視神経を除いた10神経が、脳幹の上から2本、4本、4本の順

まさに、FW2枚を置いた、4−4−2システム

と話したやつじゃ。



スライド10.JPG



FWが、動眼神経、滑車神経
MFが、三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経
DFが、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経


スライド11.JPG



そして、脳幹には、 脳神経核も存在すると教えたな。


中脳には、動眼神経核、滑車神経核

には、外転神経核、顔面神経核

延髄には、舌咽神経核、迷走神経核、副神経核、舌下神経核


が存在し、

三叉神経核(知覚核)は、中脳から延髄まで、内耳神経核は、橋から延髄までまたがって存在している。

スライド9.JPG


12334.jpg






それぞれに存在する脳神経核が、それぞれの場所の働きにも影響しているのじゃ。



それでは、一つずつ説明して行こう。


まず、 『中脳』 

中脳は、間脳と橋に挟まれた部分じゃ。


視覚に関する反射中枢

があり、対光反射や輻湊反射を司っている。







次は、 『橋』

橋は中脳の尾側に突出した丸い部分

ほとんどが大脳や小脳などの中枢と末梢との神経線維束じゃ。




最後は、 『延髄』


延髄は脳幹の最も下方にあり、脊髄に移行していく部分じゃ。

人間が生きていくのに重要な働きがである、呼吸・心拍・血圧・嚥下・嘔吐に関わる中枢がある。



アントニオ猪木氏の発案である、プロレスの技で『延髄斬り』という必殺技があるのを知っているだろうか。


立っている対戦相手の後ろに立ち、その場でジャンプして、相手の後頭部めがけて片足を伸ばしながら回してキックを行う技なのじゃが。


41.jpg


延髄には、行きていくうえで重要な中枢が沢山あるので、ここを狙う『延髄斬り』は、まさに必殺技なのじゃ。




脳幹についての国家試験を解いてみよう。







★国家試験をやってみよう

問106 中枢と部位との組合せで誤っているのはどれか。(第40回)
1.摂食中枢     視床下部
2.体温調節中枢   視床下部
3.水分調節中枢   橋
4.呼吸中枢     延髄
5.血管運動中枢   延髄








この講義が、多くの人に伝わりますように........


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posted by わらじい at 23:17| Comment(2) | 中枢神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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