2014年07月05日

『空間 わからじ 右半球』


蓑(みの)の友人、蓑虫を紹介された。

20071225-01.jpg


リアクションの薄いやつじゃった。

好きになれん。





さあ、解答解説を行っていこう。



左右半球の主な仕事が、

左半球 では、『発話、計算、言語的理解』


右半球 では、 『空間的能力、直感的理解』

ということが重要なので、覚えておいてほしい。




問81 右半球の損傷で生じやすいのはどれか。2つ選べ(第43回)
1. 失読
2. 失算
3. 着衣失行
4. 手指失認
5. 半側空間無視    


【解答・解説】

右半球 では、 『空間的能力、直感的理解』

スライド5.JPG


そのため、 

右半球が障害されると、空間がわからなくなっておかしくなるので、

服が上手に着れなくなったり(着衣失行)、

視野の半分に注意を払わないと気づけない(半側空間無視)が起こってくる
  


正解  3.  5.





問82 劣位半球の損傷による高次脳機能障害の症状はどれか。(第38回)
1. 衣類の着用ができなくなる。
2. 手指の呼称ができなくなる。
3. 言語の表出ができなくなる。
4. 物品の使用ができなくなる。
5. 文字や文が読めなくなる。


【解答・解説】

左半球 = 優位半球 

右半球 = 劣位半球 


なので、右半球の損傷による高次脳機能障害の症状をきかれておる。

大脳の構造2.jpg


着衣失行か、半側空間無視を探せば良い。


衣類の着用ができない1.


正解 1.





問83 優位半球損傷に特徴的な症状はどれか。(第45回)
1. 検者が示した指先への注視運動ができずに視点も定まらない
2. 損傷した脳の反対側から呼びかけても顔面を向けられない
3. 検者が出したじゃんけんのチョキの模倣動作ができない
4. 裏返しになった衣服を正しく着ることができない
5. 閉眼したまま堤舌を20秒以上持続できない  


【解答・解説】

左半球 = 優位半球 

右半球 = 劣位半球 


なので、こんどは左半球損傷をきかれておる。


大脳の構造2.jpg



『2.損傷した脳の反対側から呼びかけても顔面を向けられない』

これは、 「半側空間無視」

『4.裏返しになった衣服を正しく着ることができない』

これは、 「着衣失行」

それぞれ、右半球の損傷で起こるものじゃ。


現段階では、この2つが違うことが分かれば良い。



左半球 では、『発話、計算、言語的理解』

なので、その障害を探したいが、それらしいものは見つからない。



正解は、『3.検者が出したじゃんけんのチョキの模倣動作ができない』

これは 「観念運動性失行」 といって

自発的な運動はできても命令されるとできない ものじゃ。

左縁上回という部分の障害で起こる。

 




知らない問題もあったと思うが、今はとにかく、

左半球 では、『発話、計算、言語的理解』


右半球 では、 『空間的能力、直感的理解』


これを覚えておいてほしい。






それでは、もうすこし詳しく話をするか.........



posted by わらじい at 08:49| Comment(0) | 解剖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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