2014年07月11日

『障害のカエル』


京都に「わら天神宮」さまという方が、いらっしゃることがわかった。


稲藁をお祭りしているそうじゃ。

waratenjin_01.jpg


死ぬ前に、一度お目にかかりたいものだ。




今日は、 『障害のカエル』 の話じゃ。



『障害のカエル』  とは、

大脳半球のどの部分が障害されると、どのような障害が出てくるか

をまとめたイラストじゃ。

脳の働き.jpg



国家試験では、このすべてを覚える必要はないのじゃが、今後、話の途中で使うので、みなに渡しておこう。




ポイントは

@ 中央の点線で、左右半球にわかれる。

A 前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉の区別は以前話したものと同じ。

B 真ん中の点線をまたぐ様に記載されているものは、両側の障害で出現するもの。

C どちらか片方にしか書いていないものは、片側の障害で出てくるもの。

    例;「失読失書」は、左の頭頂葉の障害

D 側頭葉だけ、左に(両)と書いてあるものが、両側の障害で起きうるもの。その下に、左右の側頭葉部分に書いてあるものは片側の障害で出てくるもの。   
    例;「相貌失認」は、右の側頭葉の障害


今後、使えるので、できればプリントアウトしてどこかに貼っておいて欲しい。











この講義が、多くの人に伝わりますように........


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posted by わらじい at 17:33| Comment(0) | 解剖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月08日

前に動かしながら「イエーイ!」


七夕には、みなの国家試験合格を祈っておいた。

july06.png



叶うはずじゃ。




 

さて、昨日見せた、ウサギとネコのカチューシャじゃが、ふざけているわけではない。

説明していこう。




『中心前回』 とは、中心溝の前にあるは身体の随意運動をつかさどる部分のことじゃ。

『一次運動野』とも呼ばれる。


ところで、 「運動の小人」という脳に身体のイラストがあるものをみたことはあるか??

IMAG0018.jpg
リブロ・サイエンス社 iMedicine 神経・脳神経外学より


「運動の小人」とは、 『中心前回』の部分と身体の運動の対応したイラストじゃ。


すなわり、『中心前回』のてっぺんが、あし、下に行くにつれて、臀部、体幹、肩、手、顔の運動をつかさどる部分となる。


細かい動きを必要とする部分(顔や手など)が、大きい範囲を占めている傾向にある。


『中心前回』は、中心溝の前にあるので、 『前頭葉』にあるということも重要じゃ。



イメージは、ウサギのカチューシャ。

DSC_0176.JPG





一方、

『中心後回』じゃが、中心溝の後ろにある身体の体性感覚をつかさどる部分のことじゃ。


『一次感覚野』とも呼ばれる。


「感覚の小人」というものもある。

IMAG0019.jpg
リブロ・サイエンス社 iMedicine 神経・脳神経外学より



「感覚の小人」とは、 『中心後回』の部分と身体の感覚の対応したイラストじゃ。


「運動の小人」と同じように、『中心後回』のてっぺんが、あし、下に行くにつれて、臀部、体幹、肩、手、顔の感覚をつかさどる部分となっている。

繊細な感覚のある部分(顔や手など)が、大きい範囲を占めている傾向にある。


『中心後回』は、中心溝の後ろにあるので、 『頭頂葉』にある。

これも、重要じゃ。



イメージは、ネコのカチューシャ。

DSC_0177.JPG




つまり、

中心溝を境に、この2つの部分、

 『中心前回(一次運動野)』 と 『中心後回(一次感覚野)』 

は接して存在しているのじゃ。

1.JPG

2.JPG




ウサギとネコだとこんな感じ。

DSC_0178.JPG


ちょうど、耳が出ているあたりは、手の運動と感覚の部分かな。




たまに、この  『一次運動野』と『一次感覚野』のどちらが前にあるのか?  ということが分からなくなってしまうことがある。


これが、わからなくなると、どちらが前頭葉でどちらが頭頂葉にあるのかもわからなくなるので致命的じゃ。



それで、これを間違えない覚え方。



まず、両手を上に上げる。

DSC_0181.JPG




そして、その手を前に動かしながら

DSC_0182.JPG



「イエーイ!!!」

DSC_0183.JPG





前に動かしながら「イエーイ!」




ちゃんとやったか?



これは、今何をしたかというと「運動」をした。


なので、 『一次運動野』は中心溝より、前にある  のじゃ。


前だから、 『前頭葉』  じゃな。


『一次感覚野』はその逆じゃ。









「...............................................」









気に入らんかったら、別に覚えんでもいいぞ。













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posted by わらじい at 23:19| Comment(0) | 解剖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月07日

ウサギとネコ

腰蓑(こしみの)氏が言っていた。


結構、良い思いもするそうじゃ。

508be70b77eca548a0142bc453442a27.png
『フラリゾート ハワイアンズ 』HPより


うらやましい。





さあ、気を取り直して、昨日の解答解説じゃ。


問84 大脳で正しいのはどれか。(第45回)
1.中心溝によって左右半球に分けられる.
2.外側溝によって側頭葉と後頭葉とに分けられる.
3.鳥距溝によって頭頂葉と後頭葉とに分けられる.
4.脳梁によって左右半球は連結している.
5.脳弓によって下垂体は視床下部と連結している  


【解答・解説】

左右の半球に分けているのは、 『大脳縦裂』。


『中心溝』は、前頭葉と頭頂葉に分けている溝。

スライド4.JPGスライド6.JPG

1. はバツ1




『外側溝』 で、『側頭葉』と『前頭葉』、『頭頂葉』に分かられる。

スライド8.JPG


2.はバツ1




『鳥距溝』とは、後頭葉にある溝で、頭頂葉と後頭葉とに分けているのは、 『頭頂後頭葉』 。

なので3.も バツ1

スライド2.JPG





『脳梁』 によって左右半球は連結している.

スライド4.JPG


4.は〇




『脳弓』、『下垂体』、『視床下部』 に位置を示そう。

スライド1.JPG


脳弓によって下垂体は視床下部と連結していない。

5.はバツ1


正解 4.




あと、今日は 『中心前回』 と 『中心後回』 の話をしよう。



中心溝の前後には、前には、身体の随意運動 をつかさどる 『中心前回』 がある。

後ろには、身体の体性感覚 をつかさどる 『中心後回』 がある。




そうじゃ。


今日は、 『中心前回』 と 『中心後回』 を持ってきたのじゃった。





これが、 『中心前回』 。

DSC_0171.JPG




それで、これが、 『中心後回』

DSC_0172.JPG



え?


なにかって?



まあまあ。あわてるな。











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posted by わらじい at 23:10| Comment(0) | 解剖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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