タッ タッ タッ タッ タッ タッ 。
今日も元気に、
“わら坊” です。
さて、さて、さっそく昨日の解答解説から行きましょう。
問73 誤っているのはどれか.(第42回)
@ 残気量 =全肺気量 一肺活量
A 肺活量 =予備呼気量+最大吸気量
B 予備吸気量 =最大吸気量−1回換気量
C 予備呼気量 =全肺気量 一最大吸気量
D 機能的残気量=予備呼気量+残気量
【解答・解説】
まずは、自分で机の上で、呼吸機能検査をしてみましょう。
できましたか?
出来てしまえば、これを見て答えればいいだけです。
@残気量 =全肺気量 一肺活量
残気量は、全肺気量から肺活量を引いたものですね。
1. は〇
A肺活量 =予備呼気量+最大吸気量
肺活量は、予備呼気量と最大吸気量を足したもの。
2. も〇
B予備吸気量 =最大吸気量−1回換気量
予備吸気量は、最大吸気量から1回換気量を引いたもの。
3. も〇
C予備呼気量 =全肺気量 一最大吸気量
予備呼気量は、全肺気量から最大吸気量と残気量を引いたものですね。
全肺気量から、最大吸気量を引いたものは、機能的残気量です。
4. は、

D機能的残気量=予備呼気量+残気量
機能的残気量は、予備呼気量と残気量を足したもの。
5. は〇
正解は、4.
どうですか?
きちんと書ければ、問題ないかと思います。
頑張りましょう。
さて、この呼吸機能検査では、一体何を調べているのでしょうか?
呼吸機能検査を行うことで、
空気を吸えない病気(拘束性換気障害) と
空気をはけない病気(閉塞性換気障害) を見つけ出そうとしています。
どのように見つけ出そうとしているかというと、 %肺活量 と 1秒率 を計算しているのです。
%肺活量(VC) とは、年齢と身長によって計算した、肺活量の予測正常値と比較し、測定値がどのくらいであったかという値 です。
1秒率とは、 最大に吸った状態から、1秒間にはくことのできる空気量を、1秒量(FEV1)といい、
そして、その量が、肺活量の何%なのかを表したもの を、1秒率(FEV1/FVC)といいます。
それぞれ、
%肺活量(%VC) 80%未満、
1秒率(FEV1/FVC)70%未満 で判定します。

%肺活量(%VC) が、80%未満のものを 『拘束性換気障害』
1秒率(FEV1/FVC)が、70%未満のものを 『閉塞性換気障害』 。
その両方ともあった場合を、 『混合性換気障害』 としています。
つまり、肺活量が低下して、空気を吸えないものを、『拘束性換気障害』
1秒量が低下して、空気をはけないものを、『閉塞性換気障害』としているのです。
1秒率の意味がわかれば、この2つを間違うことはないのですが、たまに、どっちがどっちだったかわからなくなってしまうことがあります。
そんなときは、ギュッと肺を抱きしめて みましょう。

この講義が、多くの人に伝わりますように........

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