わらじい じゃ。
今日は、脳神経について話をしよう。
脳神経とはなんじゃったか?
かなり前の話になるの、復習をしよう。
神経の分類のところの話じゃな。
神経は、中枢神経と末梢神経に分かれる。
中枢神経は、脳と脊髄。
末梢神経は、脳神経と脊髄神経。
そして、神経のアリを書いた。

つまり、脳神経とは、脳から出ている末梢神経のことなのじゃな。
脳神経は、12対ある。
そして、それぞれに名前がついている。
以前、脳神経で、副交感神経線維を含むものだけ覚えたことは覚えているか?
脳神経の12対のうち、副交感神経線維だけを含むものは、
めいどがん副交感(迷走、舌咽、動眼、顔面) といったやつ。
脳神経には、迷走神経、舌咽、動眼、顔面神経などがあるのじゃが、そのほか8対あるのじゃ。
全て書くと、
@嗅神経
A視神経
B動眼神経
C滑車神経
D三叉神経
E外転神経
F顔面神経
G内耳神経
H舌咽神経
I迷走神経
J副神経
K舌下神経
この名前は、国家試験に向けて、どうしても覚えざるを得ないと思う。
巷に、脳神経の覚え方はいろいろ出回っているので、どんな方法でもいいので覚えて欲しい。
ちなみに、わらじいは、
嗅いで 視る 動く 滑車の 三の 外 顔 聞く 咽に 迷う 副 舌
で覚えている。

そして、それぞれの神経にどのような作用があるかも覚える必要があるのじゃ。
なぜならこんな国家試験の問題が出るからじゃ。
問61 誤っている組合せはどれか。(第39回)
1.動眼神経 眼瞼の挙上
2.顔面神経 顔面の感覚
3.三叉神経 咀 嚼
4.舌下神経 舌の運動
5.迷走神経 内臓の感覚
脳神経とその作用を書き出すとこんな感じになる。
これをすべて覚えなければならないのじゃ。
こんなのむりだ!との声が聞こえる。
たしかに、やみくもに覚えるのは無理じゃ。
しかし、落ち着いて見てみると 覚えるべきことは実は限られていること に気づくことができるのじゃ。
それでは、ゆっくり見ていくぞ。
まず、神経の名前からその作用が想像できるもの が 3つ ある。
嗅神経、視神経、内耳神経 じゃ。
それぞれの作用は、
嗅神経 嗅覚
視神経 視力
内耳神経 聴覚、平衡感覚
これらの神経は、名前と作用が、そのままなので覚えるのは簡単だろう。
これで、まず、3つの神経が覚えられる。
そのほか、目の動きに関連する神経について覚える。
目の動きに関連する神経は、3つ。
動眼神経、滑車神経、外転神経。
それぞれ目の動きに作用しているが、
外転神経は、目を外転させるから外転神経。支配筋肉は、外側直筋。
滑車神経は、滑車を使って、目を下外側へ向けさせる。筋肉は、上斜筋じゃ。
そのほかは、動眼神経と 覚えれる良いじゃろう。
瞼を挙げる上眼瞼挙筋、 縮瞳させる瞳孔括約筋も動眼神経であることも重要じゃ。
これらをイラストにまとめるとこんな感じじゃな。
どうじゃ、これでまた3つの神経が、覚えられるじゃろ。
12対のうち、6つの神経を覚えられたので、あと6つ覚えればいいのじゃな。
すっきりしてきたかな。
この講義が、多くの人に伝わりますように........

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