2014年06月20日

十二神経十二色

藁稭長者(わらしべちょうじゃ)様にいろいろお聞きした。

まさか、アブと一緒になるとは思っていなかったそうじゃ。




国家試験の問題はどうだったか?

いままでの知識をフルに使って頑張って欲しい。


では、さっそく解答解説をやってみよう。



問61 誤っている組合せはどれか。(第39回)
1.動眼神経    眼瞼の挙上
2.顔面神経    顔面の感覚
3.三叉神経    咀 嚼
4.舌下神経    舌の運動
5.迷走神経    内臓の感覚


【解答・解説】

目の動きは、どの神経じゃったか?

外側直筋外転神経で、上斜筋滑車神経

そのほかは、動眼神経じゃ。

眼瞼の挙上を行う上眼瞼挙筋も動眼神経じゃな。

よって、1.は〇

スライド6.JPG



顔面神経は、”顔面” 神経といっているから、顔面の表情筋に関連している。


顔面の感覚は、三叉神経じゃな。

三叉神経.jpg

2。はバツ1


『顔面の  感覚は三叉神経  運動は顔面神経』



三叉神経は、顔面の感覚に関連しているほか、咀嚼筋を支配していたりもする。

咀嚼筋とは、咬筋、側頭筋、内外翼突筋のことじゃ。

咀嚼筋.jpg

3.は〇



舌の運動は、舌下神経

4.も〇。



迷走神経は、脳だけではなく、迷走神経は、頸部、胸部、腹部といろいろなところに迷走している。

その作用は、

咽頭、喉頭の運動、喉頭の感覚のほか、胸腹部内臓の感覚、運動、分泌調節など

5.も〇


正解 2.





問62 脳神経と支配筋との組合せで誤っているのはどれか。(第40回)
1.動眼神経   上斜筋
2.三叉神経   咬 筋
3.顔面神経   広頚筋
4.舌下神経   縦舌筋
5.副神経    僧帽筋     


【解答・解説】

また、目の動きについてじゃ。

外側直筋外転神経で、上斜筋滑車神経

そのほかは、動眼神経

スライド6.JPG

1. はバツ1



三叉神経は、咀嚼筋を支配している。

咀嚼筋とは、咬筋、側頭筋、内外翼突筋のこと。

咀嚼筋.jpg

2. は〇



顔面神経は、”顔面” 神経といっているから、顔面の表情筋に関連している。


舌の運動は、舌下神経


頸部の運動にかかわる、副神経の支配筋は、胸鎖乳突筋と僧帽筋

首の筋肉.jpg

よって、3.4.5.は全て〇


正解 1.





問63 舌の機能と神経支配との組合せで誤っているのはどれか。(第41回)
1.運動         舌下神経
2.前2/3の体性感覚   三叉神経
3.後1/3の体性感覚   舌咽神経
4.前2/3の味覚     顔面神経
5.後1/3の味覚     迷走神経   


【解答・解説】

舌の運動は、舌下神経

1. は〇。


舌咽神経は、舌の奥1/3の部分の、味覚と感覚に関連している。


前2/3は、感覚と味覚で違った神経が関連していて

味覚が顔面神経 で、感覚が三叉神経 じゃった。

1321.jpg

誤っているものを選ぶので、


正解は、 5.






問64 嚥下に関わる神経とその働きの組み合わせで正しいものはどれか。(第48回)
1.三叉神経     口唇閉鎖
2.顔面神経     下顎の運動
3.迷走神経     嚥下反射
4.舌咽神経     舌の運動
5.舌下神経     唾液の分泌   


【解答・解説】

三叉神経は、咀嚼筋を支配している。

咀嚼筋とは、咬筋、側頭筋、内外翼突筋のこと。

咀嚼筋.jpg

口唇、いわゆる、唇の閉鎖については、口輪筋の作用で起きるので、顔面神経が関与しているのじゃ。

1。はバツ1


顔面神経は、”顔面” 神経といっているから、顔面の表情筋に関連している。

下顎の運動、すなわち、咀嚼は迷走神経じゃな。

2.もバツ1


その迷走神経の作用は、

咽頭、喉頭の運動、喉頭の感覚のほか、胸腹部内臓の感覚、運動、分泌調節など


食べ物を飲み込む、嚥下反射も咽頭、喉頭の運動に関与する迷走神経が関わっている。

3.は〇


舌の運動は、舌下神経

4.はバツ1


唾液の分泌は、『めいどがん副交感』から 舌咽神経、顔面神経 。

5。もバツ1


正解 3.






問65 顔面神経支配でないどれか。(第47回)
1.鼻 筋
2.前頭筋
3.眼輪筋
4.口輪筋
5.上眼瞼挙筋   


【解答・解説】

顔面神経は、”顔面” 神経といっているから、顔面の表情筋に関連している。

眼瞼の挙上を行う上眼瞼挙筋は、動眼神経支配じゃ。


正解 5.





どうだったろうか。

もう一度、それぞれの神経の作用は、自分で確認しておいて欲しい。

スライド1.JPG










この講義が、多くの人に伝わりますように........


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posted by わらじい at 17:41| Comment(0) | 末梢神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月19日

迷走する『迷走神経』


昨日、我々の中での先生である藁稭長者(わらしべちょうじゃ)様にお会いした。

さすが、素晴らしい方だった。





今日は、最後の脳神経、迷走神経について話をしよう。

32.jpg



迷走神経は、なぜ『迷走』神経というのだろうか?


実は、いろいろなところに迷走している から、迷走神経と呼ばれているのじゃ。


この神経は、脳だけではなく、迷走神経は、頸部、胸部、腹部といろいろなところに迷走している。

副交感神経系のイラストを見せたのを覚えておるか?

@自律神経.jpg


このイラストで、副交感神経系の脳幹から下に伸びていって、気管・肺、心臓、胃腸などへ行っている神経があるじゃろう。

これが、迷走神経じゃ。

どうじゃ、いろいろ迷走しているのがわかってもらえるか。




迷走神経反射 というものを聞いたことがあるだろうか。

迷走神経が刺激されて、心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす生理的反応のことじゃ。

迷走神経が刺激されてなぜ、いろいろな臓器にさまざまなことが起きるのかがこれで納得するじゃろ。




さまざまな臓器に行っているので、迷走神経はいろいろな作用を持っている


その作用は、

咽頭、喉頭の運動、喉頭の感覚のほか、胸腹部内臓の感覚、運動、分泌調節など



しかも、頸部で左右の反回神経を出している。

その反回神経は、喉頭下部の粘膜、内喉頭筋に分布して声帯の動き  をつかさどっているのじゃ。

脳血管.jpg



この反回神経が麻痺すると嗄声(かすれ声)、誤嚥、呼吸困難を起こしてくるのじゃ。

進行食道癌の時に、反回神経を癌が巻き込むと嗄声(かすれ声)が出現するのをきいたことはないか?




話はかわるが、以前、

脳神経の12対のうち、副交感神経線維だけを含むものは、


めいどがん副交感(迷走、舌咽、動眼、顔面) といったな。


迷走神経も、副交感線維のみの神経じゃ。


なので、迷副交感神経である迷走神経が活発になると、胸腹部に、「日曜の午後の昼寝状態」のことが起きてくる。

昼寝.png

交感神経と副交感神経.jpg


迷走神経反射では、心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす理由がわかってもらえるか。



この『めいどがん副交感』は、結構役に立って、

例えば、脳神経のなかで、副交感神経の作用である、唾液の分泌や縮瞳が何神経で行われるかを忘れてしまったら


『めいどがん副交感』 を思い出せばよい。


縮瞳が、動眼神経で、

唾液の分泌が、舌咽神経、顔面神経 だとわかる。



いろいろな知識がつながるな。

楽しいじゃろ。





さあ、これで脳神経12対、全て終了じゃ。



国家試験を解いてみるか。




★国家試験をやってみよう


問61 誤っている組合せはどれか。(第39回)
1.動眼神経    眼瞼の挙上
2.顔面神経    顔面の感覚
3.三叉神経    咀 嚼
4.舌下神経    舌の運動
5.迷走神経    内臓の感覚
  

問62 脳神経と支配筋との組合せで誤っているのはどれか。(第40回)
1.動眼神経   上斜筋
2.三叉神経   咬 筋
3.顔面神経   広頚筋
4.舌下神経   縦舌筋
5.副神経    僧帽筋     


問63 舌の機能と神経支配との組合せで誤っているのはどれか。(第41回)
1.運動         舌下神経
2.前2/3の体性感覚   三叉神経
3.後1/3の体性感覚   舌咽神経
4.前2/3の味覚     顔面神経
5.後1/3の味覚     迷走神経   


問64 嚥下に関わる神経とその働きの組み合わせで正しいものはどれか。(第48回)
1.三叉神経     口唇閉鎖
2.顔面神経     下顎の運動
3.迷走神経     嚥下反射
4.舌咽神経     舌の運動
5.舌下神経     唾液の分泌   


問65 顔面神経支配でないどれか。(第47回)
1.鼻 筋
2.前頭筋
3.眼輪筋
4.口輪筋
5.上眼瞼挙筋   







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posted by わらじい at 17:57| Comment(0) | 末梢神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月17日

『顔面の  感覚は三叉神経  運動は顔面神経』


納得して散るのは良い。

とにかく、納得せずに終わることだけは避けて欲しい。



さて、今日も脳神経の作用について話をしていこう。



その前に、

昨日の滑車神経のところで、


『滑車神経は、滑車を使って、目を下外側へ向けさせる。支配筋肉は、上斜筋じゃ。』


と言ったが、 滑車は何? との質問があったので説明しておこう。

滑車とは、これじゃ。

滑車.jpg

この滑車を介する上斜筋を支配筋とするので、滑車神経と言うのじゃな。



では、残りの神経について話そう。


まずは、12対の最後の2つ、副神経と舌下神経 についてじゃ。

スライド1.JPG

この2つの神経はそれぞれ運動に関わっている と覚えてほしい。

どんな運動かというと、


副神経 は  頚部の運動

舌下神経 は 舌の運動 
    に関連しているのじゃ。


頸部の運動にかかわる、副神経に支配筋は、胸鎖乳突筋と僧帽筋じゃ。

首の筋肉.jpg

この2つの筋肉は、副神経で支配されているというわけじゃな。



一方、

舌の運動はすべて舌下神経

がやっているのじゃ。


これであと4つの神経になったな。

スライド2.JPG







舌の運動は、舌下神経


では、舌の感覚はどこが支配しているのか?


舌には感覚のほかにも、味覚という特殊なものもある。


ここで、”舌”の名前がついてもう一つの神経、舌咽神経の登場じゃ。

122222222.jpg


舌咽神経は、舌の奥1/3の部分の、味覚と感覚に関連している。

121.jpg


そのほか、唾液の分泌、嚥下運動にもかかわっていたりもするのじゃ。



では、舌の前2/3はどの神経がかかわっているのだろうか?


実は、前2/3は、感覚と味覚で違った神経が関連している。

味覚が顔面神経 で、感覚が三叉神経じゃ。

1321.jpg




三叉神経は、舌の前2/3ばかりでなく、顔面の皮膚感覚にも関連している。

顔面全体に広がる三叉神経の走行を考えると納得するかな。

三叉神経.jpg



三叉神経は、そのほか、咀嚼筋を支配していたりもする。

咀嚼筋とは、咬筋、側頭筋、内外翼突筋のことじゃ。

咀嚼筋.jpg


まとめると、

三叉神経は、舌前2/3の知覚、顔面の皮膚感覚、咀嚼筋 

じゃ。



あとは、舌の前2/3の味覚に関連していた顔面神経について。


”顔面” 神経といっているから、顔面の表情筋に関連している。


唾液と涙液の分泌にも関連していることも押さえておきたいことじゃ。



『顔面の  感覚は三叉神経  運動は顔面神経』

スライド6.JPG




さて、これで11対終わったぞ。


最後は迷走神経じゃ。

もう一息。











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posted by わらじい at 23:57| Comment(4) | 末梢神経 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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