「わらわらする」の「わら」は、わらですか?
と聞かれた。
たぶん、関係ないと思う。
脳梗塞と脳出血の相違点を聞かれることがあるので、まとめておく。
同じ点は、ともに高齢者に多い ということじゃ。
比較的、若者に起こる特殊なものは、
動静脈奇形を原因として起こるクモ膜下出血 と
心疾患が原因として起こる脳塞栓症。
これ以外は、高齢者に起こると覚えておいて良いじゃろう。
違う点は、
脳出血は、昼間の活動時に多い が、
脳梗塞は安静時か、活動とは無関係のことが多い 点。
そのほか、
脳出血は、脳梗塞に比べて
突然に劇的に起こり、意識障害も重い ことが多い。
脳梗塞と脳出血の相違点については、こんなところじゃろうか。
各疾患については、
どんな年齢に多くて(好発年齢)
どんな時に発症しやすくて(発症時期)
発症の原因はなにで(原因)
どのような経過を取るか(経過)
これが重要じゃ。
すべて一つにまとめたものがこれじゃ。

では、今までの知識をフルに活用して、国家試験を解いてみよう。
★国家試験をやってみよう
問44 脳血管障害で誤っているのはどれか。(第41回)
1.危険因子として高血圧がある.
2.脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する.
3.若年層の脳出血は動静脈奇形の原因となる.
4.脳血栓の原因として心弁膜症がある.
5.脳動脈瘤は脳底部に好発する.
問45 脳血栓と比較して脳出血に特徴的なのはどれか。(第40回)
1.活動時に発症しやすい.
2.症状の進行が緩徐である.
3.高齢者に多い.
4.TIAを前駆症候とする
5.意識障害は軽いことが多い
問46 脳血管障害で正しい組み合わせはどれか。(第38回)
1.脳出血 夜間就眠中に発症することが多い.
2.くも膜下出血 突発的に発症する.
3.脳血栓 数分で症候は完成する.
4.脳梗塞 症候の完成までに1〜2日を要する.
5.一過性脳虚血性発作 血圧の上昇で発症する.
問47 脳血管障害で誤っているのはどれか。(第40回)
1. 日本の三大死因の一つである
2. 日本では脳出血が減少し脳梗塞が増加している
3. 高脂血症は脳梗塞の危険因子である
4. 脳出血は天幕下の出血が多い
5. くも膜下出血は脳動脈瘤破裂によるものが多い
問48 正しい組合せはどれか。(第38回)
ア.脳出血 アテローム硬化
イ.脳血栓 血小板減少
ウ.脳塞栓 心房細動
エ.くも膜下出血 動脈瘤破裂
オ.慢性硬膜下血腫 動静脈奇形破裂
1.ア、イ 2.ア、オ 3.イ、ウ 4.ウ、エ 5.エ、オ
問49 脳梗塞の原因で誤っているのはどれか。(第43回)
1. 心房細動
2. もやもや病
3. 心臓弁膜症
4. バージャー病
5. 頚動脈粥状硬化
この講義が、多くの人に伝わりますように........
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