2014年05月04日

リンパ管の走行はこの一枚。


タッ タッ タッ タッ タッ タッ 。

今日も、再び “わら坊” です。



今日は リンパ管の走行について、お話します。


リンパ管の走行とは、

末梢組織で漏れ出たリンパ液が、左右の鎖骨下静脈に注ぐまでの流れ についてです。



この流れについては、国家試験でなんども出題されているので、しっかり覚える必要があるんです。



しかし、結構細かいことなので、ちょっと苦手な人もいるのでは……



でも、心配ありません。




ずばり、この1枚だけ、覚えてください。 


Aブログのイラスト.jpg



この流れを、細かく説明すると、


両下肢のリンパ(左右の腰リンパ本幹)は、乳び槽に集められ、左リンパ本幹(胸管)となります。


その左リンパ本幹(胸管)は、左の内頚静脈と鎖骨下静脈の合流点(左静脈角)で血管内に注ぎます。


そのほか、腸リンパ本管、左上肢のリンパも左静脈角へ注ぎます。




右の上肢(右鎖骨下リンパ本管)右頸部リンパ本幹は、右リンパ本管から右静脈角にて血管内に注ぎます。




左右のリンパ本幹から、静脈角へ身体のどの部位のリンパが注ぐかをイラストで示すと。

リンパ管@のコピー.png



これだけ知っているだけで、十分です。



え?


本当に大丈夫かって?


大丈夫です。

では、これだけの知識で、国家試験を解いてみましょう





★国家試験をやってみよう

問47  正しいのはどれか。2つ選べ。(第45回)
1.リンパ管には弁機構が存在しない
2.毛細リンパ管は単層の内皮細胞からなる
3.胸管は右側の静脈角に合流する
4.右腰リンパ本管は右リンパ本管に入る
5. 脾臓はリンパ性器官の1つである      


問48 リンパの流れについて正しいのはどれか。(第46回)
1.腸リンパ本幹は右リンパ本幹に注ぐ
2.乳び槽は頭部のリンパを集める
3.胸管は左鎖骨下静脈に注ぐ
4.右上肢のリンパは胸管に注ぐ
5. 右下肢のリンパは右リンパ本幹に注ぐ      


問49 リンパ系について誤っているのはどれか。(第40回)
1.腸管由来のリンパ液を乳麋という
2.リンパ節は細網組織からなる
3.胸管は右側の静脈角に合流する
4.脾臓はリンパ系器官の1つである
5. リンパ管には弁機構が存在する  


問50 正しいのはどれか.2つ選べ(第43回)
1.リンパ節には皮質と髄質とがある.
2.リンパ管には弁がほとんどない.
3.胸管は乳ぴ槽から起こる.
4.胸管は右鎖骨下静脈に入る.
5.右腰リンパ本幹は右リンパ本幹に入る.   


問51 リンパの流れについて誤っているのはどれか。(第48回)
1.乳び槽は腸リンパ本幹と腰リンパ本幹が合流してできる。
2.右リンパ本幹のリンパは右静脈角から静脈に流入する。
3.右上肢からのリンパは右頸部からのリンパと合流する。
4.右下肢からのリンパは右リンパ本幹に流入する。
5. 胸管のリンパは左静脈角から静脈に流入する。






ほら、できるでしょ。






この講義が、多くの人に伝わりますように........
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posted by わらじい at 21:25| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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