むかし、むかし。
まだ、ブログなんてなかったころ。
ある競馬場に、デビュー以来、負けなしで、300連勝をした騎手がいた。
乗る馬、乗る馬、すばらしい末脚で、勝ちまくった。
訳あって、中央では乗ることはなかったが、その地方ではまさにヒーローだった。
ひとは、彼を伝説の騎手 「レジェンド」と言った。

彼の名は 「基底核 黒すけ」
もともと色黒だった彼は、日々の練習での日焼けも加わり、真っ黒な顔つきだった。
馬一筋。
実直で真面目な男だった。
そんな彼が、ある日、街で、ある娘と恋に落ちる。
娘の名は、「線 条子」
二人はドラマのような恋に落ち、結婚した。

そして、愛娘 「淡子」を授かる。

なにもかも上手くいっていた。
あの雪の日までは。
事件が起こった。
激しい吹雪で、普通の競馬場であれば中止。
しかし。
レジェンドは、本当に伝説になってしまった。
落馬し全身打撲、内臓損傷。
生死を彷徨う。
その後、汗に血が滲む努力で奇跡的に復帰した。
しかし、騎乗するとあの悪夢が蘇り、二度と勝つことはできなかった。
自分の実力を出せないとわかった、黒すけは、その後、惜しまれながら引退した。
愛娘「淡子」
本当は、男の子が欲しかったが、一人娘を、彼は、大事に、大事に育てた。

時は流れた。

いい人を見つけて、幸せな結婚をしてほしいと願っていた、淡子 17の春。
なんと、父の意思をついで、騎手になりたいと言いだした。
父(黒すけ)は反対した。
本当は嬉しかったが、命の危険がある騎手の道は、とても進められなかったのだ。
しかし、娘は、家出をしても騎手を目指した。

母も、心配だった。
黒すけのように、生死を彷徨うようなことがあってはならないと、母は、事あるごとに、娘の行動を制止した。
当然、「黒すけ」も心配だった。
しかし、直接、娘に連絡をすることはなかった。
心のなかで、騎手になるために頑張る娘に、声援を送っていた。
騎手になりたいと決めたのであれば、一流になってほしかったのだ。
娘の行動を、ことあるごとに制止しようとする母を、黒すけは、むしろ伸び伸びとやらせようと助言した。
その助言により、線子の淡子への干渉も適度になって、淡子は、のびのびと、スムーズに乗馬できていた。
しかし、黒すけが、母への助言を怠ると、母は心配から必要以上に淡子を抑制してしまった。
抑制されすぎると、淡子の馬の動きはぎこちない動きになってしまっていた。
そんな、関係になっていた。
この講義が、多くの人に伝わりますように........
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