2014年05月31日

出血=高 梗塞(慢)=低


いよいよ、今日で5月も終わりじゃ。

もう、夏じゃな。





まず、脳血管障害の画像について復習しよう。


 CT は、脳出血が得意 で、

 MRI は、脳梗塞が得意 

脳血管.jpg


この一言に尽きる。

それでは、解答解説しよう。






問50 CTが最も的確にその病変を描出するのはどれか。(第38回)
1.アルツハイマー病の初期像
2.脳出血の血腫
3.破裂出血していない動脈瘤
4.多発性硬化症の脱髄巣
5.パーキンソン病の黒質病変    


【解答解説】

「最も的確に」と聞かれているので、正解は 2.の脳出血の血腫じゃな。

アルツハイマー病は脳全体の萎縮がCTで認められる。

破裂していない動脈瘤も造影CTでわからなくはないが、MRAや血管造影が有効じゃな。

多発性硬化症の脱随巣は、MRIで診断できる。

パーキンソン病はCTでは無理かな。


正解 2.





問51 脳血管障害のCT異常所見で誤っているのはどれか。(第40回)
ア.一過性脳虚血発作    低吸収域
イ.脳梗塞(急性期)     高吸収域
ウ.脳梗塞(慢性期)    低吸収域
エ.くも膜下出血      高吸収域
オ.脳出血(急性期)    高吸収域    
1.ア、イ  2.ア、オ  3.イ、ウ  4.ウ、エ  5.エ、オ


【解答解説】

これは、具体的な画像を知っているかじゃな。

スライド2.JPG



脳出血=高吸収域

脳梗塞(慢性期)=低吸収域




これにあうものは、

ウ.エ.オ.

誤っているものを聞かれているので


正解 1.




次は、いよいよ、脳の機能の話かな.......







この講義が、多くの人に伝わりますように........
読んでくれた人は、どちらかに、クリックをおねがい。


理学療法 ブログランキングへ

にほんブログ村 病気ブログ 理学療法士・作業療法士へ
にほんブログ村




posted by わらじい at 10:08| Comment(0) | 疾患 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月29日

脳出血はCT、脳梗塞はMRI


あまり知られていないが、われわれは家庭菜園などの園芸で活躍している。

このまえ、こんなものを見つけた。

mono88390854-140212-02.jpg


勘弁して欲しい。






今日は、脳血管障害の画像について話そう。


画像とは、CTMRIのことじゃ。




脳血管疾患の画像については、一言、

 CT は、脳出血が得意 で、

 MRI は、脳梗塞が得意 である


コレだけじゃ。



●脳出血の診断には、CTは欠かせない。


●脳梗塞のCTは、慢性期に浮腫が出てくると多少わかるが、

脳梗塞の急性期はCTではわからない



●TIAは、脳への血流が不十分になること で起こるものなので、画像上は全く所見はない のじゃ。


脳血管.jpg




CTで具体的にどのように撮影されるかというと、

脳出血では、出血部位が、高吸収域に認める。

脳梗塞の慢性期では、浮腫や梗塞巣が、低吸収域として認められる。

スライド2.JPG




脳出血のCTは、こんな感じじゃ。

白いところが出血じゃな。

1.jpg
『コメディカルのための画像の見かた X-knowledge』より




脳梗塞の慢性期のCTも見せよう。

わずかに黒くなっているところが、梗塞巣じゃ。

わかりにくいか?

IMAG0003.jpg
『第96回医師国家試験』より。




最後に、脳梗塞の急性期のCTとMRIを見せよう。

左がCTで右がMRIじゃ。

同時期に撮影されたものなんじゃが、CTでは、なかなか判別できんじゃろう。

名称未設定 1.jpg
『コメディカルのための画像の見かた X-knowledge』より





CTは、脳出血が得意で、

MRIは、脳梗塞が得意

なのじゃ。


それでは、関連する国家試験をやってみよう。





★国家試験をやってみよう

問50 CTが最も的確にその病変を描出するのはどれか。(第38回)
1.アルツハイマー病の初期像
2.脳出血の血腫
3.破裂出血していない動脈瘤
4.多発性硬化症の脱髄巣
5.パーキンソン病の黒質病変    



問51 脳血管障害のCT異常所見で誤っているのはどれか。(第40回)
ア.一過性脳虚血発作    低吸収域
イ.脳梗塞(急性期)     高吸収域
ウ.脳梗塞(慢性期)    低吸収域
エ.くも膜下出血      高吸収域
オ.脳出血(急性期)    高吸収域    
1.ア、イ  2.ア、オ  3.イ、ウ  4.ウ、エ  5.エ、オ








この講義が、多くの人に伝わりますように........
読んでくれた人は、どちらかに、クリックをおねがい。


理学療法 ブログランキングへ

にほんブログ村 病気ブログ 理学療法士・作業療法士へ
にほんブログ村

posted by わらじい at 12:35| Comment(0) | 疾患 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月27日

モヤモヤしている「もやもや病」

土曜日に、我々の誇り 「麦わら帽子」に会ってきた。

これからの時期、忙しくなるらしい。

a0247509_1954747.jpg






さっそく、解答解説を行っていこう。

脳血管障害のまとめの表を見ながらいくとするか。

脳血管.jpg




問44 脳血管障害で誤っているのはどれか。(第41回)
1.危険因子として高血圧がある.
2.脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する.
3.若年層の脳出血は動静脈奇形の原因となる.
4.脳血栓の原因として心弁膜症がある.
5.脳動脈瘤は脳底部に好発する.     


【解答・解説】

脳血管障害の危険因子は、高血圧、喫煙、糖尿病などである。 1.は〇。


繊維素性壊死という見慣れない言葉じゃが、要は、高血圧が続いた結果、血管が弱くなってしまう変化のことじゃ。

これがあると血管が破綻しやすく、脳出血の原因となる。 2.は〇


若者のクモ膜下出血の原因は、動静脈奇形じゃったな。 3.は〇


脳血栓症「脳に血栓できる症」

なので、脳の血管が動脈硬化で狭くなってしまうことが、原因。

心弁膜症で、心臓にできた血栓が、脳に飛んできて脳梗塞になるのは、 「脳に塞栓できる症」 の脳塞栓症

 4.はバツ1


脳動脈瘤は、大動脈輪に後発するので、5.は〇

1231111管.jpg


正解 4.





問45 脳血栓と比較して脳出血に特徴的なのはどれか。(第40回)
1.活動時に発症しやすい.
2.症状の進行が緩徐である.
3.高齢者に多い.
4.TIAを前駆症候とする
5.意識障害は軽いことが多い   


【解答・解説】

脳出血は、脳梗塞に比べて

突然劇的に起こり、意識障害も重い ことが多い



1. は〇で、2. 5.はバツ1

脳血栓も脳出血も、高齢者に多いので、3.はバツ1

TIAを前駆症状とするのは、脳血栓症なので、4.もバツ1


正解 1.






問46 脳血管障害で正しい組み合わせはどれか。(第38回)
1.脳出血       夜間就眠中に発症することが多い.
2.くも膜下出血    突発的に発症する.
3.脳血栓       数分で症候は完成する.
4.脳梗塞       症候の完成までに1〜2日を要する.
5.一過性脳虚血性発作 血圧の上昇で発症する.    


【解答・解説】

脳出血は、日中の活動時に多いので、1.はバツ1

クモ膜下出血に限らず、脳出血は突発的に発症するので、2.は〇

脳梗塞のうち、

脳血栓症は、比較的緩徐に症状が進む。

一方、脳梗塞症は、急速に症候は完成する。

よって、3.4、ともバツ1

一過性脳虚血発作(TIA)は、血圧の上昇とは関連ない。5.もバツ1

正解 2.





問47 脳血管障害で誤っているのはどれか。(第40回)
1. 日本の三大死因の一つである
2. 日本では脳出血が減少し脳梗塞が増加している
3. 高脂血症は脳梗塞の危険因子である
4. 脳出血は天幕下の出血が多い
5. くも膜下出血は脳動脈瘤破裂によるものが多い   


【解答・解説】
脳血管障害は、肺炎に抜かれて4位になった。 よって1.はバツ1

脳出血は減少して、脳梗塞はやや増加している(同じ)ので、一応〇

脳血管.jpg


高脂血症にて動脈硬化をおこし、脳血栓症になるので、高脂血症は脳梗塞の危険因子である。 3.は〇

脳出血は、脳底動脈(大動脈輪)に多いので、4.はバツ1

1231111管.jpg



クモ膜下出血の原因は、脳動脈瘤破裂が多いので、5.も〇


正解 1. と 4.





問48 正しい組合せはどれか。(第38回)
ア.脳出血      アテローム硬化
イ.脳血栓      血小板減少
ウ.脳塞栓      心房細動
エ.くも膜下出血   動脈瘤破裂
オ.慢性硬膜下血腫  動静脈奇形破裂
1.ア、イ  2.ア、オ  3.イ、ウ  4.ウ、エ  5.エ、オ


【解答・解説】

この問題も、まとめの表とみながら解いてみよう。

脳血管.jpg




アテローム硬化とは、粥状動脈硬化のことじゃ。

粥状硬化とは、血管の壁に、お粥のような沈着物がへばりついて血管が細くなってしまうことで脳血栓の原因となる。 ア.はバツ1


脳血栓は、「脳に血栓できる病」なので、動脈硬化があって、そこに血栓ができるもの。 イ.はバツ1


脳塞栓は「脳に塞栓できる病」なので、心臓などにできた血栓が飛んできて塞栓ができるもの。

心房細動により血栓ができるので、ウ.は〇


クモ膜下出血の原因は、脳底動脈瘤の破裂。エ.は、〇。


動静脈奇形の破裂は、若年でのくも膜下出血の原因。オ.はバツ1


正しい組み合わせは、ウとエなので、  

正解は、4.






問49 脳梗塞の原因で誤っているのはどれか。(第43回)
1. 心房細動
2. もやもや病
3. 心臓弁膜症
4. バージャー病
5. 頚動脈粥状硬化 


【解答・解説】

脳梗塞の原因を聞かれているので、脳血栓症、脳塞栓症どちらの原因も当てはまる。

脳血栓症の原因は、動脈硬化(アテローム硬化、粥状硬化)

脳塞栓の原因は、心房細動や弁膜症


残ったのは、2.もやもや病 と、4.バージャー病


もやもや病は、内頚動脈から大動脈輪に狭窄があり、周りにもやもやした側副血行路ができる病気じゃ。

脳梗塞だけでなく、脳出血、クモ膜下出血の原因になる怖いものじゃな。

脳血管.jpg




バージャー病は、主に下肢の末梢血管(動脈)に閉塞を来たし、血流障害が出てくる病気じゃ。

脳梗塞は起こさない。 


よって正解は、4.







そうじゃ、

あと、脳血管障害の画像のことを少し話そう。






この講義が、多くの人に伝わりますように........
読んでくれた人は、どちらかに、クリックをおねがい。


理学療法 ブログランキングへ

にほんブログ村 病気ブログ 理学療法士・作業療法士へ
にほんブログ村
posted by わらじい at 22:55| Comment(0) | 疾患 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。

t