先日、
知人の 「わら人形」 にあった。
それはそれで大変らしい。
ただの藁でよかった。
それでは、解答解説をしよう。
その前に、もう一度、重症筋無力症の復習。
重症筋無力症は、神経筋接合部での、アセチルコリン受容体に対する自己抗体が存在することでおきる。
まとめは、こんな感じ。

問41 重症筋無力症について正しいのはどれか。2つ選べ。(第48回)
1.筋電図検査において末梢神経の連続刺激で振幅の増大がみられる。
2.抗アセチルコリン受容体抗体陽性率は10%である。
3.症状の日内変動がある。
4.嚥下障害の合併はない。
5.眼瞼下垂がみられる。
【解答・解説】
重症筋無力症の筋電図検査において末梢神経の連続刺激で振幅の減少(ウィニング現象)が認められる。
野球の千本ノックで、立ち上がれなくなる野手のような感じと言ったやつじゃ。
【連続刺激試験(正常例)】

【連続刺激試験(ウェイニング現象)】

増大ではないので、 1.は

患者さんの約80%で、抗アセチルコリン受容体抗体が陽性。
2.は

重症筋無力症の場合は、朝の症状はそれほどでもなくて、午後、夕方に症状が悪くなっていく。
(筋力低下は午後に強くなる)
3.は〇。
症状は、 筋肉が収縮できない症状
眼瞼下垂、複視、構音障害、嚥下障害、舌筋運動障害など
よって、4.は

正解は 3.と 5.
問42 病態と治療薬の組み合わせで正しいのはどれか。(第48回)
1.ジスキネジア L-dopa
2.重症筋無力症 コリンエステラーゼ阻害薬
3.前立腺肥大症 抗コリン薬
4.間質性肺炎 メトトレキサート
5.消化管出血 アスピリン
【解答・解説】
ジスキネジアとは、不随意運動のことで、L-Dopaの副作用として認めるものじゃ。
1.は

重症筋無力症の治療では、コリンエステラーゼ阻害剤を投与することで、アセチルコリンを分解しない ようにして、
神経筋接合部にあるアセチルコリンの数を増やし、受容体に結合する可能性を高めて症状を軽減しようとする。
2.は〇
前立腺肥大症では、排尿のアドレナリン受容体のところで話したが、αアドレナリン受容体遮断薬を使用する。
3.は


メトトレキサートの副作用として、間質性肺炎があるので、4.は 絶対

アスピリンは、消炎剤として使用されますが、血小板の働きを抑える抗血小板作用も併せ持っている。消化管出血のときに使用すると、出血が、よりひどくなってしまう。
5.も 絶対

正解は 2.
問43 重症筋無力症を合併することが多いのはどれか。(第48回)
1.肺 癌
2.乳 癌
3.中皮腫
4.胸腺腫
5.食道癌
【解答・解説】
重症筋無力症では、
胸腺腫(約15%に合併)、胸腺過形成がみられる。
正解は 4.
神経伝達物質の異常ということでもう少し病気の話をしよう。
パーキンソン病の話じゃ..................
この講義が、多くの人に伝わりますように........
読んでくれた人は、どちらかに、クリックをおねがい。

理学療法 ブログランキングへ

にほんブログ村