2014年04月16日

神経細胞の色の違いが.....

わらじい。じゃ

さて、早速、昨日の問題の解答解説からやるとしよう。

ブログのイラスト.jpg

ブログのイラスト.jpg

ブログのイラスト1.jpg


問18  正しいのはどれか.2つ選べ。(第42回)
1.神経細胞の突起には樹状突起と軸索とがある.
2.神経伝達物質は軸索輸送によって神経終末に送られる.
3.ランヴィエの絞輸は電気的絶縁部分である.
4.有髄線維に比べて無髄線維は興奮伝導の速度が速い.
5.末梢神経の髄鞘は神経膠細胞が形成する.     

【解答・解説】 
神経細胞の突起には、周囲から情報を細胞体に集める樹状突起と、軸索がある。よって1.は〇

神経伝達物質は、軸索終末で放出され、次の細胞に情報を伝える役割をしている。よって、これも〇

ランヴィエの絞輪とは、髄鞘と髄鞘の間の電気的刺激が伝導する場所で、電気的絶縁体ではない。だからこれはバツ1

有髄線維は、跳躍伝導を行い、無髄線維よりも興奮伝導速度は速い。

髄鞘は、中枢神経では、神経膠細胞(希突起膠細胞;オリゴデンドロサイト)が、末梢神経ではシュワン細胞で構成されている。  したがって 4.も5.もバツ1

正解は、1.と 2.





どうだったろうか?

なんなく正解できたのではないか?



ここで注目してもらいたいのは、神経細胞の色じゃ。

実は、細胞体、軸索、樹状突起は、灰色なのだが、髄鞘は白色をしているのだ。

スライド3.JPG


すなわち、脳神経の部分で、灰色の部分は 細胞体、軸索など が、

白色の部分には、髄鞘 がある場所ということじゃ。



脳神経で、灰色の部分と、白色の部分はどこか?



そう、灰白質と白質じゃ。

プレゼンテーション2.jpg

神経イラストB.jpg

ここで、灰白質と白質の位置が、脳と脊髄では逆になっているので注意が必要じゃ。

では、外側が灰白質で、内側が白質

脊髄では、外側が白質で、内側のH字のところが灰白質じゃ。


すなわち、脳の、外側には細胞体などが多く、内側には髄鞘(神経線維)があるということ。

脊髄の外側には、髄鞘(神経線維)があって、内側のH字には細胞体などがありということじゃ。

色を見るだけで、そこに何があるかが分かるわけじゃな。


 【脳の灰白質、白質と神経細胞のイメージ】
1112ブログのイラスト.jpg

 【脊髄の灰白質、白質と神経細胞のイメージ】
111ブログのイラスト.jpg


中枢神経の神経細胞で、神経線維(軸索)のある位置は全て白質じゃ。すなわち全て有髄神経というわけじゃな。(一部灰白質内にあるものは別)



末梢神経はどうだろうか?


末梢神経の体性神経は、有髄神経  


自律神経の節前線維は 有髄神経、  節後線維無髄神経 じゃ。


(脊髄外部の神経節までの線維を節前線維、神経節から内臓までの線維を節後線維という)

節前線維と節後線維.jpg


また、末梢神経は、その神経の太さや伝導速度(有髄神経か無髄神経か)の違いで、ABC線維に分けられる。

神経線維の表.jpg



この表を見ると、神経の伝達速度は、神経線維の直径が太いほど早い ことがわかる。




その他にも神経線維の伝導の特徴があるので、それを話すとするかな。








この講義が、多くの人に伝わりますように........
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posted by わらじい at 01:09| Comment(0) | 解剖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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