こんばんは。
再び わら坊。 です。
昨日、お話したとおり、「胚葉の分化と発生臓器」は、とりあえず、
外胚葉 から 中枢神経、感覚器、表皮
内胚葉 から 呼吸器、消化器
中胚葉は それ以外
と、覚えます。

今日は、中枢神経がなぜ、外胚葉由来かということを話します。
そのためには、中枢神経の発生、 「神経管形成」 というイベントの話をしなければなりません。
その前に、
もう一度、受精卵が子宮内膜に着床するころの胞胚を見てみましょう。


ちょうど、胞胚の細胞塊から、外胚葉、内胚葉、中胚葉が出来てくるところです。
赤の四角で囲った外胚葉の部分を拡大してみましょう。

外胚葉の一部が、神経板と呼ばれるものに変化しましたよ。
その神経板が、湾曲して、内胚葉の方へ入っていきました。
どんどん、湾曲してますよ。
あれあれ、湾曲しすぎて、ひとつの輪っかになってしまいました。
この管状構造が、中枢神経のもと、神経管です。
その後、これが体の前後軸に沿ってのびてきます。
伸びていき、頭側では、大脳半球、側脳室、小脳、尾側では、脊髄、中心管の原形が出来上がってきています。
こうして、中枢神経が出来上がるのです。
中枢神経は、 はじめは外胚葉だっだのですね。
中枢神経は、身体の中心にあるのですが、外胚葉由来なのです。
わかってもらえましたか?

では、
外胚葉 から 中枢神経、感覚器、表皮
内胚葉 から 呼吸器、消化器
中胚葉は それ以外
この知識だけで、国家試験を解いてみましょう。
★国家試験をやってみよう
問16 誤っている組合せはどれか.〔40回,2005〕
E 内胚葉 肺
F 内胚葉 腸管
G 中胚葉 骨
H 外胚葉 筋
I 外胚葉 神経
問17 外胚葉から発生するのはどれか.(42回,2007)
@ 骨
A 脊髄
B 筋
C 心臓
D 子宮
問18 誤っている組合せはどれか.(43回,2008)
@ 内胚葉 腸管
A 内胚葉 肺
B 中胚葉 筋
C 外胚葉 脳
D 外胚葉 心臓
結構できるもんでしょ。
この講義が、多くの人に伝わりますように........
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