
問14 排便で誤っているのはどれか。(第42回)
1.直後壁が便で伸展されると便意を生じる
2.食事の摂取が結腸の嬬動運動を誘発する.
3.排便反射では外肛門括約筋が収縮する.
4.排便には横隔膜が関与する.
5.排便中枢は仙髄にある.
【解答・解説】
便が直腸に降りてきて、直腸壁が拡張し、その情報が、副交感神経の骨盤内蔵神経から、排便中枢に伝わる。
そして、それが大脳皮質に届いて“便意“となるので、1.は〇
食事の後に、おなかがグルグルいって、トイレに行きたくなった経験はないだろうか。
食後に食べ物が大腸に到達すると、蠕動運動が活発になって、便が直腸に移動してくることが原因だ。 2. も〇
排便反射では、内・外肛門括約筋が弛緩する。3.は

排便時に腹に力を入れると思うが、物理的には、腹筋に力を入れたり、横隔膜を移動させて、腹腔内の圧力を高めている。 4.は〇
排便中枢は、仙髄(2-4)なので、5.も〇
正解は、3.
【排便時の横隔膜、腹筋の動き】

横隔膜、腹筋に力をいれ、腹腔内圧を高める。骨盤底はその力を支えて排便を促す。
問15 正しいのはどれか。(第45回)
1.排便反射の中枢は腰髄にある.
2.内肛門括約筋は陰部神経支配である.
3.外肛門括約筋は骨盤神経支配である.
4.排便時には直腸平滑筋が弛緩する.
5.排便時には内肛門括約筋が弛緩する.
【解答・解説】
排便中枢は、仙髄(2-4)なので、1.は

内肛門括約筋の支配は、骨盤神経、外肛門括約筋の支配は、陰部神経だから、 2. 3. はそれぞれ

排便時には、内・外肛門括約筋が弛緩するので、4.は

よって、
正解は、5.
おめでとう。これで排便マスターだ。
さて、つぎはなんの話をするかな。
そうそう、ちょっと話が、戻るが『体制神経』の話をしよう。
復習。
『体性神経』とは、末梢神経のうち意識が関連している神経。
また、運動を司る『運動神経』と感覚を司る『感覚神経』にわかれる。

以前、話したとおり、“一つの名前の神経”で、運動だけの機能を持つものも、感覚だけしか持たないものも、運動、感覚、両方ともの機能を持つものもある。
そこで見せたのが、この図。

ここで、注目しと欲しいのは、脊髄神経の体性神経のところには、混合(感覚・運動)神経しか記載されていないこと。
そう、脊髄神経の体性神経は、すべて、感覚も運動も関連している神経なのじゃ!
それに対し、脳神経は、感覚しか関連しないものや、運動しか関連しないものや、感覚も運動も関連するもの(混合神経)の3つがある。
覚え方としては、感覚に関するものしか持たない神経は、「見る、嗅ぐ、聞く」 の神経。
視神経、 嗅神経、 内耳神経
運動神経しか持たない神経 は、 「眼球と、首と、舌と動かす神経」
動眼神経、滑車神経、外転神経(眼球運動)
副神経(首)
舌下神経(舌)
脳神経は、これに、
めいどが副交感(迷走神経、舌咽神経、動眼神経、顔面神経)
を覚えておけば、とりあえず良いのでは。
一つ一つの脳神経の作用はまた、あとで。
末梢神経をまとめると


途中、脱線したが、これで、とりあえず神経の分類は終了じゃ。
さあ、つぎは、神経細胞について、考えよう。
この講義が、多くの人に伝わりますように........
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