交感神経は、危険で不安なときにそれに身体を対応させようとする神経。
一方、副交感神経は、穏やかでゆったりとしたときに身体にエネルギーを蓄えるようにする神経だ。
交感神経と副交感神経の作用は、真逆だということじゃな。
それぞれの神経の興奮で体中でどのようなことが起きるのかというと
こんな感じだな。

交感神経の興奮では、瞳孔散大、血圧上昇、気道拡張、消化管運動減少…….
副交感神経の興奮では、動向縮小、血圧下降、気道収縮、消化管運動増加………..
こんなもん!覚えられるか!! という感じじゃないかな。
その感覚は正しい感覚じゃ。
こんなもん覚えられない。
覚えられるか!というか、覚える必要はないのだ!!
細かく覚えても、どうせ3日もすれば忘れてしまう。
また、国家試験会場のような緊張する場所にいくと、どっちがどっちかすぐに分からなくなってしまうものだ。
だから、そんな薄っぺらい記憶は最初から必要ない
じゃあ、どうすればいいのか。
勉強の全てで言えるのだが、イメージで覚えること だ。
イメージで覚えた記憶は頭の中に長くとどまっているものだから。
今後、臨床に出て働き出したときに役に立つ記憶というものもイメージで覚えたことだ。
脳神経という、この広い宇宙の情報は、点で覚えず、面、空間で覚える感じじゃな。
で、交感神経と副交感神経の機能の話じゃが、
交感神経の興奮は、
『山道でくまに出会った時の身体の反応』 を思うこと。

副交感神経の機能は
『日曜日の午後に、まったり昼寝をしている時の身体の反応』 を思うことだ。

交感神経の興奮。
ます、山道でくまに出会ってしまったとき、身体はどのように反応するのだろうか。
心臓は、バクバクするな。だから、
心拍数は増加 、血圧も上昇
鳥肌が立つな、変な汗もかくな。だから、
立毛筋の収縮 、 汗腺の分泌活動増加
どうやって逃げられるか視野を広く持って観察するな、そして、逃げるのに備えて空気をいっぱい取り込むな。だから、
瞳孔散大(散瞳) 、 気道拡張
逃げるのにはエネルギーが必要じゃな。だから、
肝臓では グリコーゲンを分解して血糖上昇
命に関わる事態なので、ものを食べていたり、おしっこをしている場合ではない。だから、
消化管運動の抑制、唾液分泌は少なく、膀胱弛緩(尿閉)
一方、副交感神経の興奮。
まったり、日曜日の午後に昼寝をしているときはどうだろうか。
ゆったりしているので、心臓は、
心拍数低下、血圧も下降
空気もそんなに必要ないので、
気道収縮。
光もそんなに必要ないので、
瞳孔縮小(縮瞳)
エネルギーも必要ないので、
肝臓ではグリコーゲン合成して血糖値低下。
そのかわり、交感神経の興奮の時には活躍しなかった
消化管の運動や、膀胱の働きが促進 される。
唾液なんて、寝ているとダラ〜っとたれている感じがするじゃろ。だから、
唾液腺では、大量の薄い液が分泌 する。
以上、こんな感じじゃ。
「おい、おい!こんなんで、大丈夫か?」
きっと、そう思っているだろう
ならば、 『クマにあったり、昼寝をしたり』 の情報だけで国家試験を解いてみるか
★国家試験をやってみよう
問5 交感神経が優位に働いたときの反応で誤っているはどれか。(第41回)
1.瞳孔の散大
2.心拍数の増加
3.収縮期血圧の上昇
4.皮膚動脈の収縮
5.排尿筋の収縮
問6 副交感神経の興奮によるものはどれか。(第46回)
1.瞳孔散大
2.胆嚢弛緩
3.消化管蠕動抑制
4.気管支平滑筋収縮
5.外生殖器血管収縮
問7 副交感神経の作用で正しいのはどれか。2つ選べ(第44回)
1. 発 汗
2. 涙液分泌
3. 立毛筋収縮
4. 気管支収縮
5. 筋血管拡張
問8 副交感神経が優位に働いたときの反応はどれか。(第45回)
1. 散 瞳
2. 心拍数増加
3. 気管支収縮
4. 皮膚血管収縮
5. 膀胱括約筋収縮
よし、一問ずつ解いていってみよう.............
この講義が、多くの人に伝わりますように........
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