話したとおり、『中枢神経』は、『脳』と『脊髄』に分かれ、『末梢神経』は、『脳神経』と『脊髄神経』にわかれる。
『中枢神経』についてもう少し詳しく見ていこう。
『中枢神経』のひとつである『脳』は、三つの部分に分けられるのだ。
その三つの部分とは、
『大脳』と『脳幹』と『小脳』。

『大脳』は、脳の大部分を占めていて、脳の外側にある『大脳半球』と中心部の『間脳』に分けられる。
あとで話すが、『大脳基底核』とよばれる場所もここにある。
真ん中から左右半球に分かれているのも特徴じゃ。
次に『脳幹』。
『脳幹』は、大脳を支えるように脳の下の方にある。
上から、『中脳』『橋』『延髄』と3つに分けられている。
『中脳』は、上部で『間脳』と連なり、『延髄』は下部で『脊髄』と連なっている構造をしていのだ。
ざっと、こんな感じじゃな。

『脳幹』は、「脳の幹部」と書くように、生命維持には非常に重要な部分なんじゃ。
大脳と脊髄を結ぶ神経線維や、生命維持に重要なものがたくさん存在している。
プロレスの必殺技で「延髄切り」というものがあるが、延髄をやられると生命維持に支障が出てくるので、「延髄切り」とはまさに必殺技だな。
ここで注意すべきこととして、『間脳』は分類の仕方によっては、『脳幹』に含まれることあるということ(それを広義の分類という)。
脳の分類法によっては、脳は『大脳』、『脳幹(間脳、中脳、橋、延髄)』、『小脳』と分けられる場合もあるので、注意してほしい。
三つ目の『小脳』は脳の後ろ側にあって、平衡覚や身体の動きを調節している部分だ。
障害されると、めまいが出たり、歩けなくなったり、滑らかな動きができなくなるのを知っているんじゃないかな。
『小脳』の位置は、『脳幹』の『橋』と連続してある。
脳の後ろの方にくっついているイメージじゃな。
まとめると、

これが、大まかに分けた神経じゃ。
わかったかな。これから勉強する途中に、わからなくなったらここへいつでも戻ってきて確認することが、重要じゃな。
脳の重要な地図だから。
★これだけ覚える
脳を構成するものは、大脳(大脳半球、間脳)、脳幹(中脳、橋、延髄)、小脳
実はこれだけ知っているだけで、国家試験のレベルになっている。
理学・作業療法ではないが、関連する国家試験を載せるので、やってみよう。
★国家試験をやってみよう
問1 脳幹を構成するのはどれか。(第7回) 言語
a.大脳基底核
b.中脳
c.橋
d.延髄
e.小脳
@.a,b,c A.a,b,e B.a,d,e C.b,c,d D.c,d,e
問2 脳幹に含まれないものはどれか? (第86回) 看護
@ 間脳
A 中脳
B 小脳
C 延髄
問1
【解答・解説】 C 脳幹は中脳、橋、延髄です。小脳、大脳基底核は脳幹には含まれません。大脳基底核とは、大脳の中心にあるものです。後述します。
問2
【解答・解説】 B 脳幹は中脳、橋、延髄です。小脳は脳幹には含まれません。広義には、間脳は脳幹に含まれるので注意が必要です。
つぎは、末梢神経について、話をするとするか……
この講義がより多くの人に役立ちますように.............

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